琉球共和国の国旗(黄金三星、くがにみちぶし)の詳しい紹介 

1.背景の青と紺はわが琉球の美しい空と海、則ち大自然を象徴し、もって我々の祖先がかって、「船をもって、万国の橋となし、豊かな文化、哲学、物品、宝物などを集めた」海洋民族としての気宇壮大を示す。

2.三つの星は琉球共和国の理念を象徴する。先ず、右端の白い星は、わが国民の優れた理念則ち、「道理」を示す。道理の道は、moral則ち道徳であり、理はreason則ち、理性であり、この「道理」は、わが琉球が世界に誇ることのできるものであって、今日でも、琉球の隅々まで、「道理」(*注)という語は、日常語として使用され、かつうけ継いでいる。

3.赤い星はわが国民の独立尊厳=主権(Independence Dignity=Sovereignty)及び国民の栄光のために、梯梧のような真紅の情熱を捧げることを示す。同時に、当面の中心課題は何はともあれ、独立主権国家の建設であるので、これを中心に位置した。これなくしては、平和と繁栄も達成できないからだ。道理にうらづけられた情熱=実践理性こそ、すべて琉球国民に課された責務であり、かつ栄誉だ!ちょうど太陽のように、燃えさかる情熱を燃焼させよう!先進的な琉球共和国をうち建て、世界平和を実現するまで。

4.黄色い星は、平和と繁栄をあらわす。物理的経済膨張を望むものではない。あくまでも、道理に裏づけられた平和と繁栄だ。大自然と、優れた文化、哲学、わが琉球は、物心両面において、世界的に優れた国家を建設すべき基礎は、既に与えられている。琉球国旗は誇り高い琉球国民の道しるべだ。琉球国旗は、永遠に、わが国民を導くであろう。

5.黄金三星(くがにみちぶし)はオリオン座の中心にある三つの星で、古くから琉球の言い伝えで神々が宿り全ての人々に幸せをもたらすように見守っている。

(*注)
 その源は、多分15世紀の中頃、尚真王の時代にさかのぼる。当時の指導者は、内外の動乱の世にもかかわらず、敢て、武力を否定し、道理をもって、国家と社会の指導理念と定め、これを最も徹底した形で具現した。この理念こそ、今日の国連を支配している、原理則ち、「武力より道理へ」でなければならない。
 この道理こそ、琉球人が創造した文化価値と認めたい。これは、今や、世界普遍性をもつ理念でもある点に、琉球人の優秀性を協調したい。これを立証する何よりよい証拠は道理という言葉が、大和の侵略にもかかわらず、今日、なお、「生きた言語」として、脈々と我々の血肉となっていることだ。
 この理念は、決して輸入品ではなく、琉球人が統治し、かん養した民族精神=琉球魂のエっセンスであることを強調してもしすぎることはない。この意味から、他の二理念に対して最高の地位をもつ理念である。また、このことを示すため、他の2星よりもひとまわり大きく、しかも、他の2星とも、すべて、白いふち取りをもっていることは、この最高理念「道理」に裏づけられたものであることを示している。

旗の規格

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※注 琉球共和国の国旗(黄金三星、別名三星天洋旗)には著作権があります。