−−−−−−−
休憩の時間です
−−−−−−−

ミニ小説

題 <タイムマシン2014>





出演
*ホラ男国頭小福(くんじゃん しょうふく)
*自営業、具志川(ぐしかわ)
*具志川の奥さんヤマトンチュの良子(よしこ)
*良子の携帯電話


具志川
「おーっ、小福、楽しそうだね、アメリカ旅行どうだった?」

国頭小福
「あぃ、具志川、奥さんとお揃いやさや。アメリカいろいろ見たけど、秘密のタイムマシン乗ったよ。」

具志川
「秘密なのになんでお前が知ってるの?」

国頭小福
「話がチョット長くなるけど、いいか?」

具志川
「いいよ、言ってみぃ」

国頭小福
「ニューヨークで小さい女の子が車にひかれそうになってワン(私)が助けたわけさ。あーさっ、やがてぃ二人とも死ぬ所だったよー、危機一髪で助かったわけよ。これが、その時のカスリ傷やさ。」

具志川
「アハーこれか。」

国頭小福
「それで女の子はアメリカ国防総省のあがやー(高官)の孫だったわけ。
で、家に招待されて、通訳も居て色々話しして、ごちそう食べたわけよ。名刺もらって何かの時は相談にのりますからって、普通はそれで終わると思うけど、ところがこの高官が酒飲んでいい気分になって、ポロっと口から出したのがタイムマシンの話だった。色々話しした後に本物のタイムマシンに乗るかって言われたので、乗りますって言ったわけ。」

具志川
「そんなのあるわけないだろ?」

国頭小福
「まぁ、話聞いて。今から5,000年ごろ後に、アメリカのエジソンの子孫と何と、ウチナーの飛び安里の子孫が共同研究し素粒子レベルでタイムトンスルと言うのを発見したって。」

具志川
「タイムトンネルだろ、それ」

国頭小福
「んっ、そうそう、タイムトンネルだった。」

具志川
「それで?」

国頭小福
「それから30年かかってタイムマシンの実験機が出来たってさ。それからさらに40年かかって大型の実用機が出来たって。飛び安里の子孫の共同研究からだいたい70年かかったわけ。それで大型タイムマシンの中に予備の小型のタイムマシンが装備されててね。よく大型の船に緊急脱出用の小型ボートがあるだろ?あんな感じさ。」

具志川
「それで?」

国頭小福
「で、5080年後の未来から現代のアメリカに大型タイムマシンに乗って3人でやってきたんだけど、大型タイムマシンが何かにぶつかって壊れ、その足も壊れていて、修理中に偶然地震があって、下で支えるジャッキが倒れて3人とも可哀想に下敷きに成って死んだわけさ。
大型タイムマシンは国防総省が直そうとしたが現在の技術では直せないらしい。
それで国防総省の秘密の倉庫にしまっているらしい。」

具志川
「そうだろうな。小型が残っているよな?」

国頭小福
「そうそう、それそれ。小型は故障してなかったが、色々試して使いこなせるまで10年かかったって。途中間違って何か解除ボタン押して、非常ボタン押したら研究員2人が一瞬にして消えたことも有るらしい。まぁ何処か、未来か過去で生きているとは思うが」

具志川
「なるほど、あり得る話だな。で、それ乗ったんだろ?」

国頭小福
「ん、タイムマシン乗るには厳しい規則があって一般の人は乗れない。もし一般化したら少し先の未来に行って、株とか競馬とか結果を知れば莫大なもうけになる。そしたらどんどん悪用されて世の中メチャクチャになるわけよ。もちろんワンは特別に乗ったわけさ」

具志川
「それで、未来の沖縄はどうなってた?独立してたか?」

国頭小福
「どうなってたと思う?」

具志川
「いいから、もったいぶらないで早く言えよ」

国頭小福
「沖縄は紆余曲折の後2064年に独立した。」

具志川
「おおそうか、でもワッター(我々)は死んでるな。」

国頭小福
「50年後だから今の若い人は大丈夫だよ。でよ、最初は日本の国会で、沖縄特別県制法というのが出来て、次に特別自治県というのに成り、あと琉球州と言うのになった。琉球州のとき奄美も一緒になった。そのとき最初、奄美の人は90%が反対だったが、国連の勧告により奄美の人は琉球民族であるからということで日本の一般の教育ではなく琉球の中で奄美の独自教育を行うことになって最終的には奄美の議会で琉球州の中に入ると言うことが決定した。その後25年かかって奄美を含む琉球として独立した。日本政府がよく認めたと思うが、その頃、東アジアは平和条約と軍縮、また国連の力が強くなり、兵器も超高速の精密長距離小型ミサイルと言うのが出て来て、沖縄は日本にとって必ずしも軍事的に必要でなくなった。」

具志川
「難しい話はもういいよ、もっと面白い話は無いか?」

国頭小福
「2064年に琉球連邦共和国として独立したわけだが、その独立式典で謝名親方を初めとして何人もの琉球独立の志士の大きな肖像画が掲げられていたんだが、驚けよー。」

具志川
「わかった、驚くよー。何?」

国頭小福
「なんと安部晋三の肖像画が掲げられていた。」

具志川
「アキサミヨー、何で?」

国頭小福
「沖縄を分離独立させた最大の功績は安部さんだって。安部さんは沖縄の民族意識を高めることに貢献したんだって。だけど日本の教科書には日本を分断した最悪の総理大臣として載ってた。」

具志川の奥さん良子の携帯
ピロロン、ピロロン、ピロロン(着信音)

具志川の奥さん良子
「もしもし、 はいっ、はいおります。 アナタっ、湧川カンパニーからお電話よっ、携帯がつながらないって社長カンカンに怒ってるわよ。 アッはい今代わります。」

具志川
「アッはいっ、すみません、すぐ伺います。 小福、この話はこんどまたな。」

作:yara 2014.2.27
(2014.3.21第一回 平和のための琉球自立独立パレード開催を記念し作成)

かりゆしクラブ(琉球独立運動資料館)のトップへ行く