官邸が仕掛ける沖縄への謀略
首相夫人の高江訪問はヘリパッド建設反対運動潰しが狙いだった
基地反対運動は琉球独立運動へ転換し対抗せよ!



 地元新聞やネットなどで皆さんご存知のとおり8月6日、安倍首相夫人の昭恵さんがヘリパッド建設に反対の高江N1裏テントを突然訪れた。それによると、市民から運動について話を聞いたが自らの意見は言わなかったとのこと。

 また市民が首相夫人に対し、オスプレイが深夜まで飛行することや米軍属による女性殺人事件などについて訴えたが、ただうなずいただけだという。

 これからすると少なくともヘリパッド建設反対の立場ではないことがわかる。では何の目的で来たのか。その意図を計りかねると多くの市民が戸惑いを見せた。

普通の人間でも目的がなく行動することはありえない。ましてや首相夫人ともなれば何らかの目的、意図があるはずである。

 普通に考えると、首相夫人として高江をちゃんと視察に訪れたというアリバイ作りと考えられる。一方、同行した三宅洋平氏は首相や夫人とコネがあり、いろいろ頑張れるというメリットがある。

 そこで私は、これは偶然をよそおった「反対運動潰しの謀略」ではなかったかと考えた。もし夫人がN1裏テントを訪れた時に、怒り心頭状態の反対運動の市民が夫人の体に少しでも触れて夫人が追い返されたりしたらどうだっただろうか。実際、後日フェイスブックで「自身がテントに行けば混乱を招くとの迷いもあった」と述べている。

 その市民などが暴行などの現行犯で逮捕されれば、ここぞとばかりに、「政府側の暴力はニュースにしない安倍政権寄りの本土の大手マスコミ」がこれを大ニュースにし、その内容は「高江ヘリパッド建設反対派の過激な活動はけしからん。早く実力で排除しろ」と全国民的な世論を作っていただろう。

 そうしたらどうなっていただろうか。高江のヘリパッド建設反対運動は全国民の「作られた世論」を背景に機動隊などの暴力によって完全に潰されるところだったのである。

 本土の人々一億二千万人をバックにした政権が偶然を利用した謀略を仕掛けてきたのではないか。琉球処分で琉球王国を潰した日本政府はそう甘いものではない。

 次は猫を被った活動家を現場に潜り込ませ、その活動家が実績を作り、周囲の人を信用させ、タイミングを見計らってわざと事件を起こして逮捕され、ヘリパッド建設反対運動の信用を無くす。その後本土の一般国民世論とマスコミの後押しで政府が強制的に反対運動を潰しにかかる。こういうシナリオもあり得るだろう。高江や辺野古で反対運動をする側はくれぐれも用心しなければならない。しかしながら最も基地撤去の運動で有効なのは沖縄全体が琉球独立運動へ転換することである。

屋良朝助(2016年8月9日)
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