2006年2月16日 沖縄タイムス夕刊6面

保養滞在地の可能性検証 国交省が参加者募集
奄美で花粉症改善ツアー

 スギやヒノキが少ないことから「花粉症のない島」として観光地づくりをすすめる鹿児島県・奄美大島で、国土交通省が花粉症患者を対象にしたモニターツアーの参加者を募集している。患者に現地で過ごしてもらい、症状改善の効果があるか検証するのが狙い。
 募集するのは花粉症の患者約十人で、通常、花粉量が増える三月六日から十二日の間に現地に三ー四泊してもらう。
 三月八日夜に行われる奄美の自然とスギ花粉についての勉強会に出席することや、医師の問診、アンケートへの協力などが条件。代金は本人負担だが、一万円相当の商品券が支給される。
 花粉の少ない奄美には花粉症の患者がいないとも言われているが、詳しい実態調査は行われていない。国交省はツアーとは別にスギやヒノキの分布、花粉の飛散状況の調査や医療機関へのヒアリングなども行う予定。「よい結果がでれば、保養などの長期滞在地になり得るのでは」としている。
 応募締め切りは今月二十四日。連絡は三菱UFJリサーチ&コンサルティング、電話03(3572)9024。


琉球独立党のトップへ行く