安倍政権は何故、天皇の退位に反対なのか?
天皇の退位問題の分析 (2016年12月4日 屋良朝助)


 天皇は先の戦争で日本が敗北し日本国民およびアジア人に多大な犠牲を出したことを反省している。広島、長崎、琉球などに対してもすまないと思っている。したがって憲法9条を守る平和主義である。それは外国訪問時も含めて今までの天皇の発言を調べてみればわかることである。しかし天皇は憲法上、政治に介入はできないので、かなり遠慮した言い方しかできない。

 安倍政権とそのグループは戦争を煽る、または実際におこすことによって軍事予算を拡大するなどして儲けたい。稲田防衛相の兵器産業株の上昇や米国の兵器産業や日本の兵器産業からの安倍グループへのマネーのBACKがある。権力を維持するため、選挙に勝つためには豊富な資金がいる。

 天皇が退位すると当然、憲法上政治的な行動が自由になる。実質的に反戦平和を主張する著作も自由に書ける。もし、本を出版すると大ヒットするだろう。戦争屋にとって非防衛戦争反対、平和主義の天皇が自由になることは非常にまずいことである。

 したがって戦争屋安倍グループは天皇を死ぬまで政治的に無力な天皇として憲法に張り付ける必要がある。天皇の人権なんてどうでもよいのだ。天皇を死ぬまでコキ使おうとする人権を無視した安倍グループの動きがこれでお分かりかと思う。

 今後は仮に天皇が退位したとしても、元天皇に政治的な発言などをさせないような法制化の方向へ動くだろう。現在のテレビ、新聞などの大メディアは本来何千億円という入札で獲得すべき放送権料を水面下で安倍政権から実質免除されている替わりに政権側に有利に放送するというギブアンドテイクになっている。大メディアも安倍政権の味方だ。小沢氏は放送権料を取ろうとして大メディアに潰されたと私は見る。

 戦前なら天皇は権力グループの側である。しかし戦後、天皇は平和憲法を基本として成り立っている。つまり現在の戦争屋安倍権力グループとねじれ現象が起きている。最近左翼系が天皇をあまり批判しないのはこのせいだと思われる。表立っては問題になっていないが、天皇と安倍グループは思想的に対立しているのである。

 安倍グループが戦争を起こすなら、まず政権維持のために、日本人からの批判を少なくするため、本来日本人ではない琉球人を再度防波堤として犠牲にするだろう。そのためにも安倍グループとしては沖縄に基地を多く置く必要がある。

    

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