尖閣諸島 冊封琉球使録を読む

尖閣諸島は誰のものか。冊封琉球使録の全訳注を通してみえる琉球と中国の“領土”とは。
「冊封・冊封使・冊封使録」についての解説から、明代や清代の尖閣諸島、冊封使録の中の尖閣諸島とその周辺の記述をまとめて紹介。

尖閣諸島 冊封琉球使録を読む

尖閣諸島 冊封琉球使録を読む  原田禹雄

目  次

はじめに
一 冊封・冊封使・冊封使録
二 尖閣諸島 / 三 明代の尖閣諸島
四 清代の尖閣諸島
五 冊封使録の尖閣諸島
1 陳侃『使琉球録』(一五三四年自序)
2 郭汝霖・李際春『重編使琉球録』
3 蕭崇業・謝杰『使琉球録』(一五七九年自序)
4 夏子陽・王士ヘ『使琉球録』(一六〇六年自序)
5 胡靖『琉球図記』(一六五三年自跋)
6 張学良『使琉球紀(一六六四年序)』
7 汪楫『使琉球雑録』(一六八四年自序)
8 徐葆光『中山伝信録』(一七二一年自序)
9 周煌『琉球国志略』(一七五九年初刊)
10 李鼎元『使琉球記』(一八〇二年序)
11 齊鯤・費錫章『続琉球国志略』(嘉慶刊本)
12 趙新『続琉球国志略』(一八八二年自序)
(付1)胡宗憲『籌海図編』(一五六一年序)
(付2)鄭若曽『海防二覧図』
(付3)鄭若曽『琉球図説』
(付4)申淑舟『海東諸国紀』(一四七一年序)
おわりに

尖閣諸島問題に関して「中国の領土説」の根拠の多くが井上清氏の本が元になっています。
井上氏はインターネットのwikipediaなどを見れば分かるように、マルクス主義者、毛沢東崇拝者であり、学者というよりは中核派の一翼を担う活動家です。
その井上氏の尖閣列島の本には嘘が多い。それに我慢出来なくて反論しているのが原田氏です。

『尖閣諸島』は、京都大学教授の井上清氏が書いた『尖閣列島(現代評論社刊)』に反論したもの。井上氏の本は現在、第三書館から発行され、書店に並んでいます。
原田禹雄(はらだのぶお)氏の『尖閣諸島』で井上氏を強く批判している箇所を示しておきます。参考にして頂ければ幸いです。

A) P16の4行目から9行目
「尖閣列島は中国固有の領土という主張は無力化される。」
B) P21の5行目から6行目。そして最後から2行目と3行目
C) P27の後ろから3行目下の『清会典』から最後まで
D) P73の10行目
E) P125「おわりに」


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