6 独立なくして自由なし
 自由すなわち、必然をしり、これを応用して、オノレの政策を完全に決定できるのは、主権国なかんずく、道理国家だけ。武力より道理へ! 軍事野蛮国家より平和道理国家へ!

7 独立なくして友好互恵なし
 何故なら、わが琉球民族利益に即応すべく、外国と友好互恵を楽しむためにも、吾々は外交権を必要とする。この外交権も、主権国の地位より生ずる。
 世界の大勢は、被抑圧民族が独立する方向に進んでいる。吾々は孤立しているのではない。世界には、アジア、アフリカ、ラテインアメリカ諸国等、かって吾々と同一境遇にあった国々が大勢だ。「民族自決の原則」と「主権平等の原則」は、わが民族の伝統に全く適合する。真の民族主義は真の国際主義に通ず。

8 独立なくして科学なし
 何故なら、わが琉球民族利益に奉仕する科学、例えば地下資源、殊に海洋に眠る巨大な石油資源の開発等、巨額の資金と研究開発体制を必要とする。今日の教育制度では到底無理。政府予算の過半は教育予算が占めるが、その教育が無気力、琉球民族否定、ジャパン優等、琉球劣等の恐るべき動物教育を行っている。まるでアヘンだ。この100年に及ぶアヘン症状から人間を、科学を解放するためにも、吾々は独立を必要とする。

9 独立なくして文化なし
 何故なら、文化とは前各項の集積総合だから。世界一の生活水準、世界一の文化を創造できる物的基礎と民族伝統(道理)は既に与えられている。ただ、足りないのは人間の自覚だけだ!
自覚せよわが民族の文化遺産と資源の偉大さを!!

10 独立なければ何もない
 何故なら、以上見たように、人間としても、民族としても、独立なければ人も民族も立たない。
要するに何もないのだ!!