琉球独立党 2/2

 9.不幸にしてわが琉球は、すでに述べた邪蛮化教育によって、民族魂はむしばまれ、「復帰」という最も恥ずべき奴隷への道を辿った。
 だが、幻想と虚像の「祖国」の支配下に突入したその日から、予見した通り、恐慌となり、人心は動揺し、生活不安におののいている。
 買弁者どもは、為すすべもなく、一挙に、その恥ずべき買弁、買国の罪業は、人民大衆の目にはっきり映っている。これから益々政治経済の矛盾が鋭くなり、人民大衆の不満は、いよいよその圧力を増す。
 このエネルギーが、やがて、まやかしの「祖国」「日本人」の虚構をうち砕き、自分自身の祖国−−琉球共和国をうち建てるようになるであろう。
 それにしても失われた魂を呼び戻す作業は容易ではない。何故なら、迷血100年来の邪蛮化教育は、人民の税金の大半を浪費して今後も続けられるから、併もあらゆるマスコミ、政党、労組、企業etcのチャンネルを通じて、邪蛮の支配を補完するから。
 ともあれ、いかに金と力をふりむけようと政治経済上の矛盾を解決することはできない。眠れる民族魂は、いつかは、必ず醒めるものだ。この意味から、アイヌ文化資料館の開設は、滅びつつあると聞く、アイヌ民族の更正に、必ずや貢献するものと確信する。
 願わくばこれを機に、民族の友情と連帯を広く国際的にも強め、オノレの正当な地位をめざして前進しよう!

1972年6月10日 


萱 野  茂   様


琉球独立党(LIP)
              党首 野 底  土 南(NUKA DUNAN)
  
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