琉球独立党 1/2


琉球独立党よりのメッセージ



 偉大なる指導者、シャクシャインをもつ、アイヌ民族の皆さんに、友情と連帯の挨拶を送る。
 吾々は、この100年たらずの邪蛮化教育によって、ここで示されるような象形文字の混文によって通信せざるをえない苦痛を覚える。尤も私自身は、自分自身の母国語を万人に通読できるローマ字で、しかもより正確に表現できる。けれども、意志の疎通を欠くことをワザワザする必要はない。
 この連帯の意を表する理由は次のとおり。

 1.琉球民族も、アイヌ民族も共に、邪蛮の支配下に同化を強いられた被抑圧民族であること。
 2.当然の帰結として、それぞれの民族魂−−その表現である言語、文化は滅びつつある。特に、アイヌ民族の場合は、人口も、言語も、共に著しく滅びていると伝え聞いている。
 3.支配者=抑圧者たる邪蛮の文化は、尊敬に価するものは何もない。
 4.人民大衆も、オノレの生地(各地方)の文化を卑しみ、ネコもシャクシも東京(盗京)へ集中し東京人になりすまして、オノレの劣等感を排除しようとする。ここでは、東京優等、地方劣等のコンプレックスがあらゆる分野を支配する。
 5.これは、一切の富、一切の権力の極端な集中が、無秩序な経済と文化(西欧亜流)を支配し、その表現が4の人民の意識を規定しているのだが、人は未だ、その真因をつかんでいない。この野蛮な秩序のもとで、もっとも被害を受けるのは、地方、ことに弱小民族である。
 6.この矛盾と対決できる主動力は、まず弱小民族である。
 7.この矛盾は国を越えて現に進行中である。
 8.世界の大勢は、被抑圧民族が、抑圧者から主権を奪い返し、自から主権の地位につくこと即ち、民族解放の大業をかちとる方向に進んでいる。

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