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ここ2〜3年間の武装斗争の追求が、連合赤軍の銃撃戦と同志殺し事件によって、根本的に総括されねばならなかったわけであり、そうした総括論争をおしすすめ、組織再建にのりださねばならなかったわけです。
 われわれは、ここ2〜3年間において、健党、建軍、革命戦争の方向をうちだし、何よりも武装することからはじめなければならないとし、武装斗争を開始してきました。しかし連合赤軍の破産は、武装斗争・建軍運動にも誤ったものと正しいものがあることを14名の同志の犠牲の上に問題提起しました。
 武装斗争は革命運動の1つの形態であり、しかも重要な形態です。
 しかし、武装斗争をおこなおうとする主体がプロレタリア革命運動の重要な原則を逸脱するなら、つまり堅持しないなら、その主体のおこなう武装斗争は必ず誤ったものとなります。
 重要な原則とは、第一に、革命の主人公であり、原動力であるのは広範な人民大衆であるということ、したがって、労働者、農民、都市、小ブル階級と深く結合しようとしないものは、必ず敗北せざるをえないということであり、人民大衆の政治的立場にたち、人民大衆の利益に奉仕しなければならないということです。
 第二は、ブルジョア国家権力をうちたおし、プロレタリアート人民の権力機構を樹立しようとするならば、必ず、人民大衆の暴力、すなわち武装した力に依拠しなければならないことです。
 こうした諸原則の土台は、マルクス・レーニン主義の理論的基礎であり、プロレタリアートの世界観です。
 われわれは、小ブル主義思想と同居しているためわれわれ自身の中の小ブル主義の残りかすを一掃することが必要であり、今後整風運動を、積極的におしすすめ、人民に学び人民の立場にたってより強力な革命運動をおしすすめねばならないと考えています。
 われわれは、ここ2〜3年間において、地下の赤軍と階級敵の手先、政治警察の戦いが唯一の前線であるかのように考える傾向がありましたが、しかし、いまや次のようにのべることができます。
 抑圧されており、矛盾が集中されているところの人民大衆の戦いがおこなわれているところこそ、大きな戦略的な前線であり、われわれはそうした戦略的な前線で先頭になってたたかわなければならないと。