野底土南 22/23

III  結 び

 琉日間の経済矛盾は、一層先鋭化する。既に起きている破局はそのあらわれであり、小手先のビホウ策ではとうていおさまらない。
 米日双方によるインフレ収奪政策は、すでに財政の自主権を放棄したわが民族を、ろこつに収奪する。現在の物価高騰は、一時的な現象とみてはならない。邪蛮のインフレと高関税政策が然らしめているのである。そして、そのインフレ政策は、日本経済の矛盾−−生産過剰と輸出市場の狭溢化−−のため、人為的に景気を浮揚する必要上、今後も続けるからだ。財政、ことに関税の自主権を放棄したこと、換言すれば、邪蛮政府の植民地となったことが問題の解決を一層困難にしているのである。民族の悲劇はまたもや、買弁売国層によってもたらされた。
 しかし、人民は、いつまでもだまされ、泣き寝入りすることはないだろう。
 何故なら偉大なる琉球独立党が、敢然と人民の側にたち、進むべき方向を明確にしているし、情勢は偉大なる教師として、人民を否応なしに導くから。琉球人民よ、ふるい立て!

野底土南と嘉手苅林昌

風狂の歌人(うたびと)嘉手苅林昌氏と語る党首野底土南 普久原音楽事務所にて

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