野底土南 21/23
このぶんどった公金が、通貨(ジン)による選挙の源泉であり、更に次のぶんどり合戦の基金として働く。この際限のない悪循環のなかに、心ある若者は絶望し、いらだち、人民大衆はますます政治に対して、無関心または懐疑的となる。
新しい社会観−−委託者階級である人民大衆による受託者階級のコントロールが、体制の如何をとわず要請されるゆえんである。
100年以上昔の尚コウ(サンズイに景頁)王の嘆きをかみしめるがよい。もっと自戒の言葉としたい。
上下(カミシム)や詰(チ)まて KAMI SHIMU YA CHIMATI
中(ナカ)や蔵建(クラタ)てィてィ NAKA YA KURA TATITI
奪いとぅる浮世(ウチユ) UBAI-TURU UCHIYU
治め(ウサミ)ぐりしゃ USAMI-GURISYA
但し、上下は、主権者たる人民と、置き換えると、封建時代も、「主権住民」の現代も、税制秩序は全くかわっていないと断じてよい。
屋良政権に経済政策としてみるべきものがなかったのも決して偶然ではなかった。
琉球政府は滅びるべくして亡びたのだ!
(2)邪蛮政府の援助と干渉の増大
売国層をとおしての支配、公務員の迎合
(3)邪蛮資本による侵略
(ア)経済支配から政治支配へ
(イ)さらに、思想文化の支配へ
(ウ)その可逆的相乗的支配従属のルツボへ
(4)政党、企業、労組等一切の組織の東京司令部への系列化=支配従属分裂無力化
(5)ドルの地位低下とニクソン・ドクリリン =通貨による支配従属
世界の憲兵たる米帝は、世界戦略−−殊にアジアの支配を自力で維持することができず、邪蛮に肩代りと分担を迫った。返還協定の背景である。佐藤は「失地回復」の「偉業」をなしとげたと宣伝することによって政権の座を維持せんとした。だが、米日間の経済矛盾は、必然的に政治外交、軍事の矛盾へと発展する。米中接近はそのあらわれである。
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