野底土南 7/23

省みよ!
朝秀−−朝保−−朝病に貫かれる売国の系譜を。
あゝ、病める現代琉球人民大衆!
汝は恥ずべきメカケを指導者とあがめ、363年間も追随してきた。
汝の言葉はこの事理をあらわす。
「アメリカ世」から「ヤマトウ世」へと。
だが、祖先は、とっくに予言していた。
「唐ぬ世」から「ヤマトウ世」「ヤマトウ世」から「アメリカ世」「アメリカ世」から「ニーマぬ世」と。
このニーマぬ世こそ琉球の世のはずだった。
歴史のテンポは、タキナムンヌチャーによって狂わされた。
だが、歴史の流れを、いつまでもおし止めることはできない。

II  原 因 論

 然らば、何故にかかる結末を招いたか?
 原因を説明の便宜上、意識面と政治経済面に分ける。意識と経済(上部構造と下部構造といってもよい。)との関係、相応関係と対立止揚関係は行論の中で展開される。
 また、原因の主たるものを列挙したが、スペースの制約を考慮し、特に、必要と考えるものには、実証を必要とする統計資料をも掲げておいた。この種の文化欄にはなじまないかもしれない。だが、社会科学、特に政治経済に対する批判を志す者は、自己の主張をうらづける証拠を検証して初めて、その主張の当否が判定される。だから、世の文人たちに原稿を書く前に、十分なデータの検証をすすめる。

  IIー(1)意識面

1.1609年以来の外国武力支配と両属政治(1879年までは支那帝国と殺魔、1945年以降は飴利漢帝国と邪蛮帝国)によって訓致されたところの精神病、他力本願、怯懦、退廃、奴隷根性、劣等感、迎合、自己喪失、諦観、自暴自棄、裏切り、買弁(外部権力と結託してオノレ個人の利益を謀るため民族利益を売り渡すこと)、二枚舌、たいこもち、無恥厚顔、無知無能など。

-7-