いろは歌 作品 逆さいろは Japanese Pangrams

逆さいろは 作 住田春生

猫 作りは未の今朝
甘雨濡らして芽吹き
そよ穂 垂れ まろむ
早稲をするにも問いあ
親 雛 へ 知 恵 諭


ねこつくりはみのけさ
かんうぬらしてめふき
そよほたれまろむ
わせをするにもといあ
おやひなへちえゆ




解説
三味線の皮を張る作業は夜明け前が良い
草木をうるおすよい雨に濡れて、早や芽吹いて来た
実りの秋、稲穂が垂れ、そよ風に、穂先が丸く垂れ下がっている様子
稲の品種(早稲・奥手)を選定する時は、人に相談した方が良いですよ
親鳥はヒナ鳥に生活する上での必要な知恵を教え導いている様に見える。

語句説明
猫=三味線を指す 猫の皮を使用したものが多い事から
甘雨=草木をうるおすよい雨 慈雨
そよ=静かに風が吹く様・そよ風
まろむ=丸くなるさま
早稲=稲の品種の中で早く開花、結実、成熟するもの
雛=卵からかえったばかりの鳥・ひよこ・ひなどり
諭=さとす・教え導く事



一行ずつ後ろから前へ逆に読むと下記になります。

心跡の為せる業
さけのみはりくつこね
きふめてしらぬうんか
むろまれたほよそ
あいともにるすをせわ
ゆえちへなひやお


  

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