現代いろはうた いろは歌 作品 お釈迦様微笑む Japanese Pangrams

お釈迦さま微笑む
作 青空春志

   花散るや
実を付けぬ
人、世に生まれ
夢も咲き
苦の尾根越えて
理踏む明日
世尊笑いし
 穂高路へ。


はなちるや
みをつけぬ
ひと、よにうまれ
ゆめもさき
くのおねこえて
りふむあす
せそんわらいし
 ほたかろへ。



解説
花は散っても実がなる、花が散るのを悲しんではいけない。世は常に変化していくものだ。人も世に生まれ、夢も花咲く事もあるが、苦難を乗り越えてこそ、道理を踏まえて明日へ進む事が大事だ。そういう努力をした人に対して、お釈迦さまは微笑む(ほほえむ)。さて、我々はこれから元気に穂高へ登山だ。

語句説明
 = ぬ、は肯定。 例 「夏は来ぬ」
 = 原理、法則、理論、道理。 使用例 理にかなっている  ※出典 学研金田一春彦現代新国語辞典 改訂第三版
苦の尾根 = 実在の尾根ではなくて苦労して人生の尾根を乗り越えるという表現。
世尊 = お釈迦さまの尊称。
笑い = (笑う)笑いの意味の範囲は広い、ほほえみから大声を出して笑うまで、馬鹿にした笑いなど。その文の前後によって意味が違って来る。 ※出典 goo辞書、ほとんどの国語辞典に有り
穂高 = 穂高岳や穂高連峰。
 = ろ、道、
穂高路へ = 穂高への道、穂高へ登山に行く。


  =評= この作品は、「伊呂波歌」を参考にして、色葉匂えど散ってゆく、の無常観のようなものを表現しようと思って作ったものです。5、5、7、5、7、5、7、5、で揃えて、「現代いろは七五調定型」

作品一覧に戻る
現代いろはうたのTOPページに行く