いろは歌 夏 Japanese Pangrams

夏は来ぬ
作 英山華

夏は来ぬ、茜さす昼。
海に白帆を、お前と立てむ。
その夕世間、槍持ち咥えむ、嫁子入れろ。


なつはきぬ
あかねさすひる
うみにしらほを
おまへとたてむ
そのゆふせけん
やりもちくわえ
よめこいれろ




解説
夏が来た。茜色に染まる真っ昼間の海に、お前と二人で白帆を立てよう。その夕べ、友だち仲間が、祝いの槍を持って来て、口に咥え、お前の嫁入りを祝って呉れるのだ。

語句説明
茜(あかね)さす=茜色に照り映える意から、「日」、「昼」、「照る」にかかる枕詞。≪大辞林≫
世間(せけん)=世間様、友人仲間
槍持(やりも)ち、咥(くわ)え=祝言に槍を持って来て、口に咥える風習(?)
嫁子入(よめこい)れろ:嫁入りさせろ


  

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