ご  案  内

沖縄エスペラント会の結成


 私たちは沖縄問題を世界に訴え、本土政府とアメリカが強く結びついて沖縄に基地を押し付ける構図に対抗するため、沖縄エスペラント会を結成し、世界の人々から基地撤去の声を上げさせることにいたします。ぜひ、皆さまにご入会をお勧め致します。

 エスペラントは人工の言葉で、現在のポーランドの首都ワルシャワで眼科医のラザロ・ルドビコ・ザメンホフが1887年に考案したものです。特定の国や地域の言葉ではないので、文化や言語的に異なる背景を持つ人々をつなぐことができるのが強みです。また、文豪トルストイが3時間で習得したというほど、英語よりも学びやすい言葉として知られています。その思想は人類愛、国際主義、平和主義、平等主義が基調になっており、戦争を好まない庶民の間で広がっております。

沖縄ではエスペランチストとして沖縄学の伊波普猷さん、歴史家の比嘉春潮さんや金城朝栄さん、敗戦後に沖縄独立論を書いた仲宗根源和さんがよく知られております。特に比嘉春潮さんはお亡くなりになるまでエスペラント学会員でした。戦前、沖縄の知識人たちは県立図書館でエスペラントの学習会を定期的に開催しております。その伝統を引き継ぎ、県立図書館では現在も雑誌『エスペラント』が閲覧できます。

ベトナム戦争下の北ベトナムではソ連大使だったエスペランチストのファン・バン・キンが中心になってエスペラントの出版物を発行、世界中にベトナム戦の実態や北ベトナムの文学作品などを広めています。それを各国のエスペランチストたちが自国の言葉に翻訳してマスコミに提供するなど、世界的なネットワークを築いてきました。

沖縄エスペラント会の結成式には、民主化・自由化運動の「プラハの春」で知られるチェコ・スロヴァキア連邦からエスペランチストのカールさんが来沖されます。また、北ベトナムのエスペランチストと文通し、北ベトナムの文学作品『ベトナムの若い母 トーハー』を初めて翻訳、紹介した北海道のエスペランチスト星田淳さんが参加されます。

エスペラントについて紹介し、皆さんの理解を深めてもらいたいので、皆さまのご参加をお願い申し上げます。
沖縄エスペラント会の結成式は10月13日午後7時から、宜野湾市内のセミナー・ハウスで開きます。連絡先は比嘉康文(世話人)(携帯090−9780−8924)です。
*セミナー・ハウスは、中部商業高校から琉大北口に行く途中のサンエーの斜め向いにあるキリスト教の施設です。


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リンク 由比忠之進の生涯とエスペラント運動 著書