学習・研究のための  Power up 琉球自立独立関連情報資料集 》No.113

2015年4月10日〜2015年5月6日分のまとめです。下に行く程新しい記事です。

琉球・沖縄の自立、独立関連の情報を研究用、討議用としてお知らせしております。
より良い社会作りのために参考になれば幸いです。
こちらのページはメール送信のテキストのみとは違い軽い画像も掲載したりしています。
最近になってリンク切れしているもの等はできるだけ直してあります。ソース(ニュース発信元)が無かったものも出来るだけ探して付けて有ります。




2015年4月10日
「沖縄の孤独な戦い」ル・モンド

http://blogos.com/article/109351/

記事 内田樹
2015年04月03日 18:49
「沖縄の孤独な戦い」ル・モンド


『ル・モンド』が3月25日に「沖縄の孤独な戦い」と題するレポートを掲載した。

ヨーロッパから見た沖縄の状態についてのレポートである。ヨーロッパからは日本は「こういうふうに見えている」ということである。

とくに、最後の方の「日本政府の無関心が沖縄独立気運を強めている」という観察はたぶん欧米の読者には腑に落ちる説明だろう(植民地においての無数の苦い経験が彼らにはある)。

なぜ日本政府がそのような愚かな選択に固執するのか、その理路が記者にはどうしても理解できないようだ。

日本のメディアでは自明として扱われていることが、海外メディアからは理解不能であるという場合に、対応は二通りある。ひとつは海外メディアは「何も事情がわかっていない」と無視すること。ひとつは「事情がわかっていないのは自分たちかもしれない・・・」と疑ってかかること。

知的負荷が大きいのは後者である。


沖縄の孤独な戦い

フィリップ・ポンス、

中央政府に抗って、沖縄知事は3月23日月曜日に大浦湾での新米軍基地建設の予備工事の停止を命じた。11月に選出された翁長雄志知事は彼の前任者によって許可を与えられた地域外への4トンのコンクリートブロック投下によって政府が珊瑚礁を傷つけたことを糾弾している。

反対派から歓呼で迎えられた知事の決定は来週からの工事許可を無効にする可能性がある。官房長官は「遺憾」の意を表し、工事を続行する意思を示している。これは沖縄タイムズの前編集長長元朝浩によると「県と政府の間の最初の公式な対決」である。沖縄タイムズはもう一つの地域紙琉球新報とともに沖縄県民の頑強な抵抗の声を伝えている。

知事の決定は大浦湾岸において21日土曜日に行われたデモの後になされた。このデモでは、カヤック、カヌー、小型船舶からなる小型船団は広大な軍基地建設予定地域を示すオレンジ色のブイの列にそって展開するゾディアックボートと海上保安庁の巡視艇の間をジグザグに進み、乗り込んだ4000人以上の人々が抗議の声を上げた。それぞれ2キロ長のV字型の滑走路を含むこのコンクリート製の「空母」は広さ200ヘクタールに達する。

米軍基地の運命は沖縄知事選の最大の争点であった。沖縄には在日米軍兵士47000人の半分以上が駐留しているからである。

海兵隊が駐留しているキャンプシュワブの前では建築機材を搬入するトラックに対してデモ隊が24時間虚しい阻止行動を続けている。

警官隊とガードマンとデモ隊の間では衝突が繰り返されているが、ガードマンたちの一部はマスクで顔を隠しているが米軍基地に雇用されている。すでに複数の活動家たちが負傷している。「警官たちは数では私たちの五倍いますけれど、しだいに暴力的になってきています。ボートを転覆させたり、逮捕者を出したり」とカナイ・ハジメ牧師は語っている。彼は船に乗り込んで、沖縄諸島の中で最も海洋資源豊かなこの湾の生態系の破壊に抵抗している。ここには珊瑚礁があり、未知の貝類があり、絶滅に瀕している海生の哺乳類であるジュゴンがいる。

「世界の人々には、米国と日本が何をしているのかを見て欲しい。大浦湾を破壊させるがままにすることはできません」、デモ隊の掲げるプラカードにはそう書いてある。

2013年に前知事によってこの工事計画に対して与えられた承認は沖縄住民によって裏切り行為と見なされている。そして去年、沖縄の人々は彼らの反対の意思を選挙で示した。名護市(大浦湾がある地)の反対派市長が再選され、同じく反対派の知事が選出された。

翁長沖縄県知事は3回にわたって上京したが、首相からは面談を拒否された。菅官房長官は沖縄住民の見解は工事計画の実施に関与しないと述べた。

沖縄の人々は日本政府の沖縄の要請に対する無関心を侮辱として受け止めている。「これは差別です。たとえ核問題で日本の世論が二分されているとしても、沖縄は新基地建設に対してははっきりノーを告げました」と糸数慶子参院議員は述べている。

これまでのところ、日本の国内メディアは沖縄の緊張状態をほとんど伝えていない。讀賣新聞は知事の「妨害」を批判しており、朝日新聞は「住民の反対を押し切って建設される基地の国防上の貢献」についての問いを発するにとどまっている。地元紙は地域の問題について詳細な報道をしており、これを地方自治にかかわる問題としてとらえている。

沖縄では問題は19世紀末に独立王国であった琉球の日本への併合以来、二級の市民とみなされてきた住民たちの怨恨をかたちにしている。太平洋戦争における米軍との激戦地となり、戦後は沖縄は国土の0・6%であるにもかかわらず日本に展開する米兵47000人の3分の2を受け容れることを強要されてきたのである。なぜか?他の都道府県が望まなかったからであると中谷元防衛相はいささかシニカルに答えている。

結論:基地は沖縄にあり続けるだろう。住民たちはそれを受け容れなければならない。「私の身体には米軍の火炎放射器による火傷の跡が残っています。ですから、私は父祖の土地を譲る気はありません。」とシマブクロ・フミコは断言する。85歳のこの女性はすべてのデモに参加しており、最近も軽傷を負ったばかりである。

新基地の造営によって普天間基地は閉鎖されることになる。宜野湾市の市内にある普天間基地のせいで、近隣の学校の教員たちは飛行機の離陸時の耳をつんざくような騒音のために授業の中断を余儀なくされている。普天間基地の移転は1995年に三人の米兵による少女暴行事件の直後から計画されてきた。しかし、名護市の住民たちは彼らの市内への基地移転に抵抗している。

「私たちの活動は非暴力的なものです」と沖縄平和運動センターを率いる山城博治は言う。「しかし、日本政府はわれわれの要求に耳を貸さない。」「われわれの声に耳を傾けてもらうためには怒りが爆発する必要があるのでしょうか?」と名護市議会の東恩納琢磨は問う。東京の無関心はいずれにせよ沖縄のアイデンティティにかかわる要求を強めることになる。その予兆はすでにさきの知事戦に見られた(「イデオロギーにノー、沖縄のアイデンティティにイエス」)。東京の無関心はむしろ住民の側からの沖縄独立を求める声を高めている。



2015年4月19日
「沖縄が日本を見限る日」

http://dot.asahi.com/wa/2015041400086.html
週刊朝日記事

翁長沖縄知事だけでなく経済界も「沖縄が日本を見限る日」

 官房長官が知事にここまでコケにされたことはないだろう。安倍晋三政権に沖縄が反旗を翻した。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設問題で翁長雄志(おながたけし)知事(64)は菅義偉官房長官(66)と会談し、積年の怒りをぶつけたのだ。

 菅長官は、翁長知事との面会を拒否し続けて「翁長スルー」と陰口をたたかれていた。それが、会談後に立場は逆転。いまや沖縄が安倍政権を突き放している。翁長知事の側近は言う。

「基地問題の解決には米国に直接沖縄の問題を訴える必要がある。知事も就任後にケネディ駐日米大使に面会を求めていた。ただ、米国からは『知事が日本の政府高官と会う前に会うことはできない』と言われていた。菅長官と会談を終えたことで、これからは米国要人と交渉ができる」

 その後の動きも速かった。7日には、アルフレッド・マグルビー在沖縄米総領事と在沖縄米軍トップのジョン・ウィスラー四軍調整官と3者会談した。内容は非公開だが、ケネディ大使との会談や5月中に目指している訪米について日程調整したものと思われる。

 さらには、米国内での情報収集と、沖縄問題を米国高官に直接伝えるロビイングのために県はワシントン事務所を開設。駐在員として、在沖縄米総領事館に長く勤めた平安山(へんざん)英雄氏に4月1日付で辞令を交付した。

「外交は政府の専権事項だが、安倍政権は沖縄の考えを米国に伝える気がない。だから、『辺野古移設は不可能』ということを米国に直接働きかけるのです」(前出の知事側近)

 日本政府との交渉を見限った翁長知事は、県民から高い評価を受けている。3?5日に行われた沖縄タイムスの県民世論調査では、翁長知事の姿勢を83.0%が支持し、辺野古移設にも76.1%が反対しているとの結果が出た。

 沖縄経済界も、翁長知事に歩調を合わせている。

 9日には、新基地建設阻止を目的とする「辺野古基金」が創設された。企業や市民からの寄付で集める基金は数千万円から数億円にのぼる見通し。米国の有力新聞などに意見広告を載せ、日米両国での世論喚起に使われるという。

国連の人権理事会にも出向き、基地問題を人権問題として取り扱うようアピールする。基金の共同代表には、建設・小売り大手の金秀(かねひで)グループの呉屋守将(ごやもりまさ)会長や県内ホテル経営大手のかりゆしグループCEOの平良朝敬氏のほか、元外務省主任分析官の佐藤優氏、俳優の故菅原文太さんの妻文子さんらが就任した。平良氏は言う。

「これまで沖縄県民は基地を挟んで右(保守)と左(革新)にわかれてきました。今は、基地問題をこえて県民の心が一つになった」

 平良氏は、自他ともに認める沖縄の保守政治家を支えてきた経済人の一人で、沖縄経済界の重鎮だ。

※週刊朝日 2015年4月24日号より抜粋



2015年4月19日
朝日新聞デジタル(天声人語)翁長知事、首相と初会談

朝日新聞デジタル

(天声人語)翁長知事、首相と初会談
2015年4月18日05時00分

 米国のペリー提督が那覇に最初に入港したのは1853年5月だった。日本の開国を求め、黒船で浦賀沖に向かう前のことである。その後も訪問を重ねるうちに、琉球の人々は米国人に友好的になっていった。ペリーの報告書『日本遠征記』が喜ばしげに記している

▼翌年7月、琉球王国は合衆国と修好条約を結ぶ。これは琉球が「独立国」と認められていたことを意味する。一方で薩摩藩の支配を受けつつ、他方で当時の清にも朝貢を続ける。「日中両属」の状況下での琉球外交は複雑だったろう

▼1879年に明治政府から「琉球処分」を受け、沖縄県となる。それは「国を失う」衝撃だったと、日本総研理事長の寺島実郎(じつろう)氏が指摘している。諸藩が県になるのとは違う。元は独立国だったのだから、と

▼いま沖縄県民の間で再び「独立」が語られる。米軍普天間飛行場の辺野古移設問題への怒りである。「沖縄が日本に甘えているのか。それとも日本が沖縄に甘えているのか」。翁長雄志(おながたけし)知事のかねての訴えが、怒りの深さを映す

▼知事と首相との初会談がきのう実現した。やっとである。首相は辺野古移設が「唯一の解決策」と繰り返し、知事は「絶対に辺野古新基地は造らせない」と応じた。歩み寄りの気配はうかがえない

▼首相の言う「日本を取り戻す」の中に沖縄は入っているのだろうか。知事が先日、官房長官にぶつけた問いである。独自の歴史に誇りを持つ沖縄を一層の礼をもって遇しない限り、平行線は交わるまい。



2015年4月19日
哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/
哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

2015-04-17

安倍晋三的な「泥縄政治」が国を滅ぼす。安倍首相が、今日(4/17)、翁長雄志沖縄県知事と、急遽、会談することになったらしい。翁長雄志沖縄県知事が、中国を訪問し、李克強(首相)と「琉球王国」の歴史や「琉球独立」の話をしたからだろう。

安倍首相は顔面蒼白、慌てて、翁長雄志沖縄県知事と会談ということになったのだろう。今までの強気の姿勢はどうなったのか?まさに「泥縄政治」である。安倍政権は、安倍首相だけではなく、その周辺も、「沖縄問題」や「米軍基地問題」を甘く見ている。

「沖縄米軍基地」の延長と固定化を許した天皇も吉田茂も、「苦渋の政治的決断」として、許したのである。だから、天皇も吉田茂も、時期が来たら、しかるべき時に、「米軍基地のない沖縄」を実現すべく努力したであろう。

それだけの責任感覚と沖縄に対する自責の念を持っていた。しかし、「戦後レジームからの脱却」を目指しているという安倍政権だが、実質的には、経済を優先し、我が国の安全保障問題を米軍に丸投げした「吉田ドクトリン」(米軍従属政治)を踏襲するが故に、沖縄米軍基地を固定化=永遠化しようとしているのだ。皮肉な話だ。

「戦後レジームからの脱却」というキャッチフレーズは、ギャグだったのか?(笑)安倍政権がやっていることは、「戦後レジームの固定化=永遠化」そのものではないか。



2015-04-18
保守論壇の中国論は、ほぼ全部、間違っていた。世界第二の経済大国、第二のワールドパワー。だれが予想しただろう。

相も変わらず、中国崩壊論? 中国蔑視論?ところが最近、急激に台頭してきたのが中国脅威論? いずれにしろ、大量に出版された保守論壇の中国論は、中国の現実に対応した冷静な分析ではなく、そうあってほしいという願望の文章化にすぎなかったことが、今になると、分かるはずだ。

中国恐怖症の裏返しである。安倍政権や保守論壇の「沖縄問題」、つまり「米軍基地問題」の理解の仕方も、中国脅威論、中国恐怖症の延長である。安倍首相や橋下大阪市長が、翁長雄志沖縄県知事と、対話を模索し始めたのは、言うまでもなく、翁長雄志沖縄県知事が、中国を訪問して、「琉球王国」や「琉球独立論」にまで言及ししたからだろう。



2015年4月20日
安倍政権を大混乱に導く中国が仕掛ける「沖縄独立」の攻防戦

http://npn.co.jp/article/detail/14841515/
インターネット リアルライブ より

安倍政権を大混乱に導く中国が仕掛ける「沖縄独立」の攻防戦

2015年04月19日 16時01分 [社会] 2015年04月バックナンバー
提供:週刊実話

 「沖縄が本気で独立を模索し始めた」との風評が、日増しに強まりだしている。
 同県の翁長雄志知事が、4月11日〜15日の日程で河野洋平元衆院議長率いる訪中団と北京を訪問。この“中国詣で”が、習近平政権の策略だとする声が絶えないからなのだ。
 政治部記者がこう話す。
 「翁長知事は訪中の際、65名の『日本国際貿易促進協会』の面々に同行する形を取ったが、実は習政権が呼び寄せたともっぱら。中国の狙いは米軍普天間基地の辺野古への移設阻止で、同氏の懐柔を図った可能性が高いのです」

 また外信部の記者がこう続ける。
 「翁長知事は『中国観光客のさらなる誘致』を目的に渡航したと伝えられるが、裏では中国側から沖縄独立への打診があったともいわれている。これがすぐさま具体化することはあり得ないが、中国側の長期的な目論みが沖縄の実効支配にあるのは確実なのです。そのため、習政権下では貿易や観光客の増加とともに、現地の不動産や企業を支配下に置く戦略が練られているという。沖縄が中国経済圏に入れば、同県に属する尖閣問題も有利に働くと算段しているようなのです」

 ちなみに、翁長氏は那覇市長に就任後、急速に中国に傾倒していったことでも知られる人物。'05年には中国・福州市から名誉市民称号を授与され、さらに昨年12月の知事選前には那覇市内に龍柱の建設を決定して、これを中国に発注。一部市民団体の猛反発を食らった経歴をもっている。

 「それだけに、安倍政権は中国へのさらなる急接近ぶりに最大の関心を寄せているという。習政権を後ろ盾とする翁長知事が独立をチラつかせ、基地の移設や尖閣問題に異論を唱えだす可能性も高いからです。4月5日に移設工事の対立を危惧した菅義偉官房長官が初会談に及んだが、この裏テーマは沖縄県が中国の傘下とならないよう、翁長知事の腹を探るためだったとも伝えられているのです」(前出・政治部記者)

 安倍政権と親中国を標榜する翁長氏の攻防戦は、しばらく続きそうだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
屋良コメント
沖縄県が中国の傘下となるのを恐れるくらいだったら、辺野古建設ぐらい中止しろよ。
それにしても沖縄側が琉球独立をチラつかせることは政治カードの一つのようだ。
普天間基地や辺野古や嘉手納基地を独立の旗で囲むと国際的なニュースになり辺野古建設をすすめる安部政権に強力なパンチになることは間違いない。



2015年04月20日 15時26分
提供:アメーバニュース/政治・社会

 元航空幕僚長の田母神俊雄氏が沖縄県知事・翁長雄志氏に関する情報についてツイートし、それがデマである、とのツッコミを多数受けている。田母神氏は20日にこうツイートしている。

  〈沖縄県知事翁長氏の娘さんは中国の北京大学に留学後、上海の政府機関で働く中国人男性と結婚。その男性は中国共産党・太子党幹部の子息だそうです。翁長氏の普天間基地の辺野古移転反対もこれだと理解できますね。〉

 ここでいう「これだと」とは、評論家で元海上自衛官の惠隆之介氏による動画だ。惠氏は、昨年の沖縄県知事選前に公開された「【警告】Xデー:11月16日 沖縄を 中国に渡すな! 日本の運命を決する重大選挙の真相」動画を公開。動画では翁長氏を「左翼代表」と表現。

 翁長氏が当選した場合に国が大きなダメージを受けると説明した。翁長氏が中国・福州市の名誉市民であり、反米、反日、親中に徹しているとし、中国のシンボルである「龍柱」を2.8億円かけて作るなど、「着実に中国化を自ら進めています」と説明した。

 しかし、この話題は4月13日発売の「週刊ポスト」にてすでに諸々否定されている。「龍注」の目が上海を向いていることや、翁長氏の娘が北京大学に留学・共産党幹部の息子と結婚したことについてはいずれも事実ではない。さらには「名誉市民」についても、歴代の那覇市長と福州市の幹部が「名誉市民」の称号を交換してきた歴史があると説明した。

 こうした状況はネットに掲載されたポストの記事でも約3800のRTがされるなど拡散。「デマ」ということで収束しかけたところでの田母神氏のツイート投下。これに対しては「タモガミさん ガセネタはアカンで」や「とっくにデマだと判明してますよ。救いようがないな」と述べた。

 そして、パンク音楽家・西村茂樹氏が「デマとは知らずに発信したなら「お馬鹿さん」、分かってて発信したなら「悪質」ですよ、閣下殿」と田母神氏に呼び掛けた。西村氏の一連の「デマ」に関しては、ツイッターのまとめサイトtogetterにて〈西村茂樹さんによる「翁長・沖縄県知事の娘にまつわるデマ」の真相〉としてまとめられた。


【関連記事】
デマを拡散する田母神俊雄氏ツイッター
https://twitter.com/toshio_tamogami/status/589870183432388608



西村茂樹さんによる「翁長・沖縄県知事の娘にまつわるデマ」の真相

「翁長知事の娘は中国に留学していた」「夫は中国共産党員」というデマを吹聴しているのは惠隆之介であったことが判明。この人とその周辺は嘘ばかりついてます。
yukainaparis 10255 view 5 コメント

西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-17 17:57:00
『「翁長知事の娘は中国人と結婚。相手はエリート共産党員。基地問題で中国寄りの姿勢をとらざるを得ない」−自民党議員や番記者たちも噂を広めた。それがネトウヨたちに転載されて一気に広がった。しかし実際は娘は結婚も留学もしていない』週刊ポスト


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-17 18:03:02
『(那覇市長時代に)福建省福州市との友好都市締結30年を記念し龍柱建設を計画。「翁長氏に中国側から賄賂が流れた」という怪情報が流されている。加えて「龍柱が完成したら龍の目は上海を向く」というイチャモンのような話も広められた』週刊ポスト


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-17 18:06:07
『昨年、沖縄知事選の情勢を取材していると、複数の公安や内調関係者から「翁長の疑惑を何か掴んでいないか」という探りが。同時期、別の情報機関の関係者が沖縄県に入り翁長氏の当選を阻むためのスキャンダルを探し回っていたという証言も』週刊ポスト


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-17 18:12:13
『翁長知事が福州市から「名誉市民賞」を受け、だから「中国寄り」と、ネットで「売国奴」と批判の対象に。名誉市民賞は事実だが、実態は友好都市として歴代那覇市長と福州市幹部が「名誉市民」の称号を交換してきた歴史があるだけだ』週刊ポスト


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-17 18:14:50
安倍政権「翁長沖縄知事は中国の手先」との情報工作進める:週刊ポスト
『翁長氏は仲井眞氏に大差をつけて勝利、辺野古移設問題が暗礁に乗り上げるや否や、虚実ないまぜのネガティブキャンペーンが展開された。「翁長は中国と近すぎる危険人物」と−』


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-17 21:50:26
『「官邸は今、内調や公安に命じて翁長スキャンダルを必死で探しているらしいですよ」(官邸担当記者)。すると、昨日発売の「週刊文春」がさっそく「翁長知事を暴走させる中国・過激派・美人弁護士」と題した大特集をトップで掲載したのである』リテラ


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-17 21:58:46
『(週刊文春の「翁長知事を暴走させる中国・過激派・美人弁護士」と題した大特集は)例の「基地反対派の女児暴行デマ」の発信源であるメ沖縄のネトウヨモ手登根安則氏のコメントを紹介。まるで「保守速報」の記事かと見紛うばかりの内容なのだ』リテラ


「沖縄でハーフの子が辺野古移設反対派からイジメを受けている」とデマを拡散する次世代の党の中丸啓


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-17 22:01:30
『公安担当記者がこう失笑する。「あの中身のない陰謀論丸出しのトーンは、公安、内調情報の典型。官邸が現段階で公安からあがってきたものを、首相との会談にあわせて文春にリークしたんでしょう。文春としては無理矢理記事にしたという感じ」』リテラ


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-18 00:36:54
「翁長知事の娘は中国人と結婚。相手はエリート共産党員。基地問題で中国寄りの姿勢をとらざるを得ない」−この悪質なデマの発信源は、沖縄右翼の大物・惠隆之介だったのかノ。


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-18 00:56:41
惠隆之介の主張

「第二次世界大戦において沖縄県人は日本国民としての意識が高く、進んで軍と協力して戦った。日本軍は命がけで沖縄県民を守った」

「沖縄戦における集団自決について、集団自決が現地日本軍の命令で行われたとする見方を否定」


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-18 01:51:23
惠隆之介沖国大客員教授が、突然解雇:幸福の科学会員で教義上の疑問を解決したい|Beach

ノ自身の著書をテキストに「米軍基地のゲート前で『反基地運動』をしている人達は、日本人ではありません」なんて講義をしてたら、解雇されて当たり前。


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-18 02:03:19
手登根安則(=てどこん・やすのり。敬称略)の見識では、「沖縄県外の大手新聞社は、産経、朝日、読売、世界日報」なんだそうな。

この人のfacebook上の発言を鵜呑みにしてる人達は、残念ながら、沢山いる。

ノいい加減、気付こうぜ。(^^;


西村茂樹(ラウド・マシーン / 西村組) @nissie_loud
2015-04-18 02:14:24
ず's - 幸福実現党発の文書

ノ正直、頭痛がするノ (^^;

そして田母神俊雄が周回遅れの拡散ノ

田母神俊雄 @toshio_tamogami
2015-04-20 04:16:25
沖縄県知事翁長氏の娘さんは中国の北京大学に留学後、上海の政府機関で働く中国人男性と結婚。その男性は中国共産党・太子党幹部の子息だそうです。翁長氏の普天間基地の辺野古移転反対もこれだと理解できますね。




2015年4月21日
安倍政権 「翁長沖縄知事は中国の手先」との情報工作進める

長いですがデマ騒動の件。読み流して下さい。(屋良) リンクエラーの場合は語句で検索かけて下さい。
短い要約は最初の週刊ポスト2015年4月24日号の部分だけでよいです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

週刊ポスト2015年4月24日号,以下
安倍政権 「翁長沖縄知事は中国の手先」との情報工作進める
2015.04.17 16:00

「翁長知事の娘は長く中国に留学していた」
「娘は、上海市政府に勤める中国人と結婚している。相手は習近平人脈に連なるエリート共産党員だ。中国に行ったままなかなか帰国を認めてもらえない。人質に取られているも同然だから、基地問題で中国寄りの姿勢をとらざるを得ない」
そんな内容で、一部のネットメディアにリークされ、同じタイミングで自民党議員や番記者たちも噂を広めていた。それがネトウヨたちに転載されて一気に広がった。
しかし実際は、娘は結婚も留学もしていない。「龍の目が上海を向く」も、単に空港からの車の流れや港に着く船からの人の動線を考慮して「海側に向けられただけ」だった。
さらに、翁長知事が福州市から「名誉市民賞」を受けているとする情報も広がっている。だから「中国寄り」というわけで、やはりこれもネットで「売国奴だ」と批判の対象になった。名誉市民賞は事実だが、実態は友好都市として歴代那覇市長と福州市幹部が「名誉市民」の称号を交換してきた歴史があるだけだ。
安倍政権は「情報収集能力強化」を謳うが、この程度のお粗末な情報工作に手を染めているようなら、児童会選挙のスパイごっこレベルである。何より、沖縄の市民感情も日本の国防も本気で考えていない証左になる。
以上,週刊ポスト2015年4月24日号



2015年4月21日
高野孟 _沖縄が独立すれば日中関係も好転する

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153580

日刊ゲンダイ2014年9月25日

永田町の裏を読む/
高野孟 _沖縄が独立すれば日中関係も好転する


 スコットランドの独立を問う住民投票は、多くの日本人にとっては遠くの出来事でしかなかったが、沖縄県民にとってはそうではない。

 グラスゴーの西40キロのファスレーン海軍基地は、英国唯一の核戦力であるトライデント弾道ミサイル潜水艦の母港であり、独立賛成派の各党はこぞって「独立達成の暁には基地も潜水艦も核弾頭も出て行ってもらう」と主張していた。核基地を丸ごとイングランドで引き取るとなるとコストが莫大で、そんな金を使うくらいならこの際、核兵器はやめたらどうなんだ、という話になりかねなかった。

 過大な米軍基地負担の押し付けを「差別」と受け止めている沖縄の人々が「そうか、独立という手があるのか」と息を詰めて結果を待ち受けたのは当然だった。

 スコットランドが独立した場合の主な財源は、北海油田だが、沖縄が独立した場合も、東シナ海の日中中間線周辺にある海底ガス田はみな琉球国のものになる。鳩山由紀夫・温家宝両首相の間では日中共同開発の合意が成り立っていたので、同国はそれを引き継いで琉中共同開発を始めればいい。ついでに、尖閣諸島も琉球国のものになるので、琉台中で領有権問題の「棚上げ」を再確認して3国共同の漁業資源管理や海空交通の安全についての取り決めを結ぶことになる。

日本の右翼勢力が尖閣危機をあおって軍備を拡張し、中国包囲網をつくる口実にすることはできなくなるので、日中関係は好転する。またスコットランドの最大の特産品はスコッチ・ウイスキーで、その酒税がロンドンの懐に入ってしまうのがスコティッシュの不満の種だが、泡盛の酒税も今は東京に吸い上げられている。

 そういうわけなので、沖縄のメディアは独自に現地に特派員を送り込み、政治学者なども続々と視察に入った。島袋純・琉球大学教授は現地で「独自の文化、言語、歴史を持つ地域の人々が自己決定権を主張し、その権利を平和的に獲得してきた先進事例として、沖縄にとって大きな示唆を与える」と語っている(琉球新報9月20日付)。

 スコットランドとて、ここまで来るには長い道のりがあり、自治権拡大の最初の住民投票が行われたのは1979年でこの時は成らず、97年の2回目でようやく連合王国の枠内で「スコティッシュ議会」を開設して立法権と徴税権を大幅に移譲させることに成功した。そして今回、もう一歩踏み込んで独立しようとしたが成らず、捲土重来を期すことになった。政府が県民を蹴散らして辺野古基地建設を強行する姿勢を続けていると、沖縄もスコットランドの先例に従って歩み始めるとみて間違いあるまい。(水曜掲載)

▽たかの・はじめ 1944年生まれ。「インサイダー」「THEJOURNAL」などを主宰。「沖縄に海兵隊はいらない!」ほか著書多数。



2015年4月22日
真の闘いはこれから開始されるのである 竹中労著『琉球共和国』1972年初版

竹中労著『琉球共和国』1972年初版 メモ沖縄1970 167ページ に書いてあること。

「沖縄にとって72年復帰、表現をかえれば第三次琉球処分は終わりのはじまり、紋切り型にいうならば、真の闘いはこれからゆっくりと開始されるのである。」

45年前にすでに予測、当たっていますね。



2015年4月26日
月刊『宝島』2015年6月号の「沖縄独立論」再燃の裏事情 「沖縄独立特集」

月刊『宝島』2015年6月号の「沖縄独立論」再燃の裏事情 「沖縄独立特集」だそうです。



2015年5月1日
「沖縄」よ、独立せよ。 パブリック・ジャーナリスト/池野 徹

http://blog.livedoor.jp/stone999/archives/2014-11.html
「沖縄」よ、独立せよ。 日本は、「植民地」としか思ってない。米国は、「軍事基地」としか考えてない。


2015年は70年目の終戦を迎える。あの美しい沖縄は、未だに醜い仕打ちを受けている。最終戦時、日本のために女学生、沖縄民間人を含む、20万人の犠牲を出し戦った沖縄。でも現在もなお、基地問題をかかえ日米の狭間にあり、その対処に苦慮している。しかし、日米の施策からいって植民地と軍事基地の状態は変わらないだろう。問題が起きるたびに沖縄県民が日本政府へ抗議するが本気とは思えない。どこかであきらめている曖昧な日本人となっている。今回の沖縄県知事選挙で、基地反対派の翁長氏が当選した。これを契機にして本気で解決するなら、沖縄総決起して、独立するしか無いだろう。

沖縄は、1427年琉球王国だった。1609年に薩摩藩に懐柔され1872年沖縄県となり、1945年の大戦で日本の盾となり敗戦と共にアメリカ統治下におかれ、1972年日本へ沖縄復帰となる。その日本に置ける防衛体制の絶好の基地として強引に押し切られて来た。

沖縄の未来をこのままで良しとするなら、全て受け入れて行くしかないのだろうが。それが沖縄の未来に反するなら立ち上がり独立するしかないだろう。軍事基地を全て排除し、美しい海を資源に観光文化として、沖縄リゾート文化王国を創るべきだろう。尖閣諸島の判断も、沖縄の意思で決定する事になる。もちろん全ては、沖縄民族の考え方と生き方によるが。

パブリック・ジャーナリスト/池野 徹

2014年11月



2015年5月4日
「戦争」とは、国家が国民に「人殺し」を強いる事だ。

パブリック・ジャーナリスト
ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員
池野 徹

2013年08月23日

「戦争」とは、国家が国民に「人殺し」を強いる事だ。


(写真は、軍服姿の父と、母に抱かれた自分と、父の姉達)
昭和20年8月15日、暑い日だった。小学校の校庭にいた。体操教師が生徒を並べて往復ビンタをしていた。母親が迎えに来た。

「戦争が終わったのよ」と言った。オレは「バンザーイ」と叫んだ。日本が勝ったと思ったのだ。神国日本は、鬼畜米英に勝つと小さいながら教え込まれていた。家に帰ると家族がラジオの前に集まっていた。玉音放送だ。日本は降伏して負けたのだ。みな、黙っていた。

校庭では毎晩、軍事教練があり。女子供まで動員され、竹ヤリで俵を突いていた。墜落米兵を殺すためだ。田圃に掘った防空壕の隙間から見えたのはB-29の飛行機の通過するも日本の高射砲が全く届かないのが解った。

灯火管制をして、仏壇のろうそく台まで供出された。子供ながらに日本は勝てないと思ってはいたが。新潟の田舎に居たので、直接の被害は無かったが、広島長崎への新型爆弾ピカドンのこと、東京空襲、近くの米屋に硫黄等の崖から飛び降りる親子のポスターを見せられ、多くの日本人が殺され死んで行った事が、だんだんに解って来たのである。

日本人で殺されたのは、兵員230万人、一般国民80万人。世界では1000万以上の人が殺されたのである。大本営発表とかで国民への情報を封じ込め、特攻隊をはじめ、死ぬ事への美化を煽り、これでもかと、国家が国民を裏切った行為は、許されるものではない。

戦後68年を迎えて、日本国は、どういう形にしろ平和だった世の中を、国家の権威の名のもとに、平和憲法を、米国の押しつけと称しながら変えようとしている。
人間の歴史的に見ても平和が続くと戦争に持っていこうとする動きが生じる。

人間という動物は、バカな動物なのだ。いま、また。時の政府は戦争への火ぶたを切ろうとしているのだ。国家が人殺しの「殺し屋」への道へスタートしようとしている。騙されてはならない。

パブリック・ジャーナリスト
池野徹



2015年5月6日
朝日新聞デジタル「前向き」「失望した」 安倍首相演説、米で評価二分


朝日新聞デジタル

「前向き」「失望した」 安倍首相演説、米で評価二分

ワシントン=大島隆
2015年4月30日11時43分

 訪米中の安倍晋三首相は29日、米議会の上下両院合同会議で日本の首相として初めて演説した。米国では歴史に関する言及に注目が集まり、演説を評価する見方と不十分という声の両方が上がった。

 安倍首相は演説で、ワシントンの第2次世界大戦記念碑を訪れたことを紹介し、米軍の死者に対して「深い悔悟を胸に、黙_(もくとう)を捧げた」と述べた。

演説を聞いた議員からは、「第2次世界大戦が引き起こした不幸を認識したもので、適切だった」(スティーブ・コーエン下院議員)などの声が上がった。ただ、元米兵捕虜の遺族団体「バターン・コレヒドール防衛兵記念協会」のジェン・トンプソン代表は、「旧日本軍による捕虜への虐待に言及しなかったことに失望した」と話した。

 また安倍首相は演説で、女性の人権侵害のない社会の実現を訴えた一方で、慰安婦問題には直接言及しなかった。

 下院外交委員会・民主党筆頭委員のエリオット・エンゲル下院議員は声明で、「戦時中の米国人犠牲者に対する言葉は純粋で前向きなものだった。

アジアの国々への行為について、これまでの首相の立場を守ると確認した」と一定の評価をする一方で、「元慰安婦の女性への謝罪には至らなかった。この問題ではもっと直接的な言及ができたはずだ」と指摘し、歴史問題解決のための一層の取り組みを日本に求めた。

 また、マイク・ホンダ下院議員は会見し、「慰安婦に謝罪をしなかったことは恥ずべきことだ」と不満を表明した。議会の周辺では韓国系アメリカ人の団体などが抗議活動をして謝罪を求めた。韓国から米国を訪れた元慰安婦の女性も、議場で首相の演説を聞いた。

 AP通信は、「安倍首相は慰安婦への謝罪はせず、代わりに『自らの行いがアジア諸国に苦しみを与えた』と話した」と報道。ワシントン・ポストは、「安倍首相は第2次世界大戦の米国人犠牲者に哀悼を捧げて議場から拍手を浴びたが、中国や韓国の反応は厳しい」と報じた。

(ワシントン=大島隆)



2015年5月6日
安倍首相の演説が笑いモノに「8割の米議員わからず」の声も

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159518/1

日刊ゲンダイ(ネット) 2015年5月1日

安倍首相の演説が笑いモノに「8割の米議員わからず」の声も

 米上下両院合同会議で演説した安倍首相。日本のメディアは安倍首相の訪米を“大成功”と絶賛しているが、残念ながら、米メディアは、ほとんど関心を示していない。

 日米首脳会談が行われたのに、米主要紙の1面は、警察に拘束された黒人男性が死亡したボルティモア問題に充てられた。オバマ大統領との共同会見も、記者の質問はボルティモア情勢に集中。会見の約4分の1の時間が割かれ、オバマ大統領が「重要な問題なので」と安倍首相に釈明する場面もあった。

 日本メディアが「10回以上のスタンディングオベーションが起きた」と持ち上げている米上下両院での演説も、失笑の対象になっている。

 米メディアが安倍首相を笑いモノにしているのは、安倍首相が英語で書かれた原稿をひたすら棒読みしただけでなく、原稿に日本語で「顔を上げ、拍手促す」「次を強く」などと、あんちょこが書かれていたからだ。「ウォールストリート・ジャーナル」などが、あんちょこペーパーを大きく報じている。アメリカ人記者たちは、「まるで中学生の英語スピーチ大会だ」と笑い合っているそうだ。素直に日本語でやればよかったのだ。

 国際ジャーナリストの堀田佳男氏は言う。

「テレビで見ていましたが、リズムが悪すぎて意味がわかりませんでした。米議員の半分以上がスピーチを聞かずに、紙を見ていた。文節の切り方がおかしいし、リズムもない。単語ひとつひとつを明確にしようということなんでしょうが、8割の議員がわからなかったでしょう。安倍首相は演説で自らの留学のエピソードも入れていましたが、ただ恥ずかしいだけです」

 議員の中には途中退席する者もいたという。米議会では、スタンディングオベーションは習慣で、タイミングもあらかじめ決まっている。ありがたがっているのは、何も知らない日本のメディアと、おめでたい安倍首相だけだ。

 税金約1億円も使って、一体何をしに行ったのか。まだ、日本でおとなしくしてくれていたほうが、よっぽど国益のためになったのではないか。



学習・研究のための Power up《 琉球自立独立関連情報資料集 》総合トップページへ行く