パングラム 現代いろはうた 現代いろは歌 月見の宴 青空春志 Japanese Pangrams

月見の宴
作 青空春志

宴見るや
空の月
庭は灯りて
酒を持ち
舟へ寿司なせ
タコ群れぬ
乙女舞いゆく
  ほろ酔う日。


えんみるや
そらのつき
にわはあかりて
さけをもち
ふねへすしなせ
たこむれぬ
おとめまいゆく
ほろようひ




解説
空の月が成金社長が開いている宴を見ている。庭は明かりが灯っている。社員多数。舟盛り寿司が盛られてドンドン運ばれて来る。中年のタコ親父たちも群れている若い踊り子も多数舞っている。賑やかな楽器の音や、皆の声が聞こえて来るようだ。ほろ酔う日であった。
The moon is watching the feast on the ground.The garden is lighted.People carry liquor.Sushi is arranged in a small boat-shaped wooden container.Middle-aged fathers flocked together.The girls are dancing forward.It was a day when everyone at the party was slightly intoxicated.

語句説明
舟へ寿司成せ(成す)=築き上げる、ある形、状態を作る(Microsoft Word辞書) 小舟に寿司を盛る行為を示す。成せ、はその希望、命令形。
タコ群れぬ(る)=中年のタコ親父たちも群がっている。肯定型。群れる=1ヶ所に多く集まる、むらがる【goo辞書】ぬ、の使用例、有名な歌 「卯(う)の花の匂う・・・・・夏は来ぬ」
タコ=タコ親父の略、男はつらいよ、でよく出る、「このタコ ! 」みたいな感じ。※タコ親父=1、自分の父親または父親と同年輩の男性に対する悪口。【出典=ネット/ことばさあち】
社長の好きなミニ茹でタコも沢山盛られている、という意味もある。
舞いゆく=舞いの行為が進行していく、乙女複数人が踊りながら前に進むこと。

ミニ茹でダコの実物 いろは歌 月の宴 パングラム(ミニ茹でダコの実物)


  =評= タコ群れぬ、一瞬、何 ? という感じだが。盛られたミニゆでダコと中年タコオヤジ、群れてオヤジ達がタコ踊りをやっている。の三つの意味があり、面白いと言えば面白い。5、5、7、5、7、5、7、5、で揃えて、七五調というか五七調とい言うかリズム感のある作品になった。ゐ、ゑ、ん、をいれた48文字いろは歌と比べて、ゐ、ゑ、を入れない、46文字いろは歌でも充分いけることが判った。伊呂波歌や新いろは歌の鳥鳴く声すの七五調と区別して「現代いろは七五調」と呼ぶべきか。
作品一覧に戻る
現代いろはうたのTOPページに行く