いろは歌 作品 心跡の為せる業

心跡の為せる業
作 住田春生

酒飲みは理屈こね
危踏めて知らぬ運禍
無漏まれ多歩よそ
愛伴に留守を世話
故地へ名碑八百


さけのみはりくつこね
き ふめて しらぬ うんか
むろ まれ たほ よそ
あい ともに るすをせわ
ゆえ ち へ なひ やお




解説
人は酔いが回ると無理にこじつけた理由や論理を言う事が常である
人は危機を乗り越えても、再度危機に会った時、その経験を活かす事が少ない
人が煩悩を断つ事は稀な事です。俗世間を長年離れて生活しても難しい
夫婦愛を伴う事で留守中(単身赴任)、家族の世話が立派に努められるものだ
人は由緒ある地に、言われ・名称を後世に残したいものである。故に石碑が多く立ち並ぶ

語句説明
理屈こね=無理にこじつけた理由や論理
危=危害、危機
踏めて=経験した事、事柄
運禍=病気、天災、盗難などに、めぐり遭うこと
無漏=悟りが開け迷いや欲望が無くなる事、漏は煩悩の事
多歩=多くの事を長年歩む事
よそ=局外、俗世間以外の事、他所
故地=由緒、いわれのある所
名碑=後世に伝えるべき事を(言われ、名称)石に刻んで関係のある地に立てたもの
八百=数が多いさま



一行ずつ後ろから前へ逆に読むと下記になります(苦労しました。汗、、、)

逆さいろは
ねこつくりはみのけさ
かんうぬらしてめふき
そよほたれまろむ
わせをするにもといあ
おやひなへちえゆ


  

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