春 夏 秋 冬
作 住田春生

春北斗 我命よむ
夏海 櫓を捨て寝込め
秋高し 空 千里ぬけ
冬萌え 部屋にお日様


はるほくと われいのちよむ
なつうみ ろをすてねこめ
あきたかし そらせんりぬけ
ふゆもえ へやにおひさま




解説
春の柔かい星を眺めながら、星の寿命から考えて人の儚い命を比べ、人としての生き方を悟る
夏、光が強く躍動感にあふれ、青々と気持ちが良い海、凪(なぎ)の海は波が無く穏やかな海で魚が捕れない。小船で漁をするより寝ていた方が良い
秋、大気が澄み空が高く感じられる。雲ひとつ無い日は空がぬける様に千里の彼方まで広がっている様だ
冬の日だまりに青々と萌え出ている草を部屋の窓から眺めている、日差しが部屋まで入り暖かく眩しい。

語句説明(季語を使用)
春北斗=春の柔らかく見える北斗七星
夏海=光が強く躍動感溢れる青々と気持ちの良い海
秋高し=大気が澄み空が高く感じられる空
冬萌え=冬の日だまりに青々と萌え出ている草
櫓を捨て=捨て置く、放置するの意、海に捨てるのではない。