風 鈴
作 青空春志
夏の日に町越えて
娘ら揃い浴衣着る
哀れをも見せ風鈴は
遠音優しく圃へ抜けよ
なつのひにまちこえて
むすめらそろいゆかたきる
あわれをもみせふうりんは
とおねやさしくほへぬけよ
解説
ここは都会からそれ程遠くない農家である、都会に出ていた娘らが、お盆の頃、実家に帰ってきた。浴衣を着てくつろいでいる。浴衣に風鈴は良く似合う、鋳物の風鈴は遠くまで情緒のある音がやさしく響き、畑に風鈴の音が抜けていった。
語句説明
町越えて=大都会から中小の町を2つ3つ越えて帰ってくるの意。
哀れ=情緒の有る、風情の有る。
遠音=遠くで聞こえる音。
圃(ほ)=花畑、野菜畑などの畑全般。